2015年10月25日日曜日

上七軒 お店だし

京都御苑で約千年間の華やかな時代祭の装束が繰り広げられる22日、北野上七軒では午後2:00から、置屋・市さんでお店だしが行われた。
今日の主役「市こま」さんは、緊張した面持ちで女衆(おんなし)さんと姉さん役の市桃さんとともに姿を魅せた。
女衆さんと姉さん役の市桃さんと市こまさんは、各御贔屓筋にご挨拶に回った。
女衆さんの先導役で市桃さん姉さんの妹、市こまさんがお店出し、各お茶屋さんやお店を一緒に回り「今後ともご贔屓、おたのもうします」と挨拶した。
初舞妓の市こまさんはお姉さん役の市桃さんと一諸に挨拶に回っていた。

女衆さんが『市こまさんが店だしのご挨拶にまいりました』と言うと、市こまさんが「あかあさん、どうぞご贔屓に・・・」と挨拶、女将さんが「おめでとうさんどす、きれいになって…」の声が聞えてきた。
舞妓さんは15,6歳ごろから、だらりの帯や華やかな衣装で唄や舞、三味線などの芸事を披露し、芸妓さんの見習い修行段階の人をいう。
華やかなお店だし、上七軒芸妓組合や歌舞練場へも挨拶、狭い通りに4,50人の写真愛好家が一斉にシャッターを切った。
上七軒通りは、北野天満宮東門から続く花街である。
修行一年目のときは上唇は口紅をぬらず、襟は可愛い赤い襟とする仕来たりがあるという。
舞妓時代は自分の髪型で「割れしのぶ」を結い上げ、2~3年後になると「お福(福髷)」に結いかえるという。

ぽっくり「おこぼ(赤い鼻緒)」は、歩くと鈴が付けられている。
襟足はお正月は三本にするが普段は二本で陽が射し、白粉と黒紋付が光っていた。
北野歌舞練場でジ エンド、稲荷神社の前で笑顔が毀れた。

初舞妓さんの「市こま」さん、姉役の市桃さん、女衆さん、今日はご苦労さんでした。(10/22撮影)

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