gottuan's room: 蹴鞠と小町をどり　白峯神宮

2012年7月8日日曜日

蹴鞠と小町をどり　白峯神宮

7日、上京区の白峯神宮では午後2時から「精大明神例祭」（七夕祭）が開催された。

白峯神宮は、崇徳天皇・淳仁天皇を祭神とする神社で、蹴鞠（けまり）と和歌の宗家である飛鳥井家の邸宅跡にあり、境内には代々「精大明神（けまりの神）」を祀った地主社がある。

雨も上り青空のもと、境内では「精大明神」の神事が行なわれ拝殿では巫女さんが舞を奉納し、蹴鞠庭では2時30分から蹴鞠の奉納が行われた。

蹴鞠奉納は「精大明神」から「解き鞠の儀」に移り七夕に縁によって「カジノキ」が使われていると説明してくれた。いつも顔ぶれは同じな蹴鞠保存会の皆さんが約一時間、二座に別れて蹴鞠が行われた。その後、参拝者の方の「蹴鞠体験」もあった。

蹴鞠に続き4時半から少女20人が伝統の「小町をどり」が奉納された。「精大明神例祭」は“七夕の神”とも説かれ、芸能・学問の向上を祈って、七夕小町をどりがあでやかに奉納された。雲間から陽ざしも洩れる中、踊り子たちの可愛い掛け声が七夕の空にこだました。

児童らの可憐さ優雅さ華やかさ、左手に小太鼓をもち、右手のバチをかざして“シナ”をつくる

境内に、あでやかな着物姿に化粧をした園児や児童らが登場、衣装は紫のハチマキに桔梗の銀かんざし、緋の襦袢を片袖ぬぎにして、金襴のたすきと帯、赤いしごき、青を基調にした着物は、緋とのコントラストがひときわ艶やかさをます・・・参拝者や保護者らが見守るなか、太鼓を鳴らしながら笹飾りの周囲をゆったりと踊った。

衣装は、紫のハチマキに桔梗の銀かんざし、緋の襦袢を片袖ぬぎにして、金襴のたすきと帯、赤いしごき、青を基調にした着物で踊る

園児や児童らの可憐さ優雅さ華やかさを強調し、左手に小太鼓をもち、右手のバチをかざして“シナ”をつくり、広場中央の七夕飾りの大笹の元、牽牛・織女の周りを回りながら、歌に合わせて打ち鳴らすトントンとかわいた小太鼓の音が、静かな境内に響き渡った。七夕は中国より伝来し、牽牛星と織女星が年に一度天の川を挟んで出会うという星の伝説で、元禄時代のきらびやかな衣装を身につけた少女たちによる「小町をどり」が奉納された。