2012年4月30日月曜日

藤花祭(とうかさい)西院 春日神社

29日右京区西院にある春日神社で午後6時から藤花祭が行われた。奈良春日大社よりご分霊を迎えた千百年余の歴史を有し、病気平癒・厄除・交通旅行安全の守り神として崇められた由緒ある神社である。
藤花祭合せてフジも咲いた巫女さんたちが手助けで手と口を注ぐこの付近の地名である西院は、淳和天皇(じゅんなてんのう)が退位に伴もない淳和院離宮(別名西院)へ居を移すに際し、天長10年(833年)にその守護社として西院春日神社は創建された。
京都御所から頂いた藤の花拝殿の南にある白藤は甘い香りが漂っていた平安初期の823年(弘仁14)から833年(天長10)の間、第53代淳和天皇は平安宮に在位をなし、別名西院天皇といわれたという。
第53代淳和天皇は、別名西院天皇といわれたという藤花祭は淳和天皇が、境内で「藤花ノ宴」を催された故事による 藤花祭は淳和天皇が、境内で「藤花ノ宴」を催された故事の因み、古式のままに行われる大祭である。 「藤花ノ宴」は宮中で藤が満開のころ、藤の花を愛でる宴を催したもので源氏物語や古典文学にも多く描かれている。
雅楽が流れるなか平安装束を身に纏い厳かに儀式からびつを先頭に本殿に向かう 晩春の日の暮れかかるころ、少人数の「献幣使(けんぺいし)」と「斎女(いつきめ)」と呼ばれる少女が、それぞれ「衣冠単姿」「緋袴・小袿姿(こうちぎすがた)」の公家衣装に身をただした随員・童女等を従えて参拝となった。
境内にある還来(もどろき)神社にも祈願する斎女と童女が公家衣装に身をただした還来神社へ向かう
藤花祭の儀式で古儀を再現した優雅な祭りで、雅楽が流れるなか平安装束を身に纏い厳かに執り行った。境内の西方にある旅行安全の神としても知られる“還来(もどろき)神社”にも祈願、また童女により神楽が奉納された。
本殿前にて斎女のお払いを受ける本殿で神楽を舞う童女正装の「斎女(いつきめ)」と少女は現在中学三年で、19:00ごろ本殿前に出てきてお払いを受けたが写真は暗く上手く撮影できなかった御神前は京都御所「飛香舎(藤壺)」より拝領した若藤や冷泉家、近衛家、嵯峨家、宝鏡寺門跡、橋本家ご寄進の藤花もあった。なお、藤花祭の「藤かずら守り」は延命長寿、災難除け、家内安全の御守として当日限り授与される。
可愛い4人の童女たち「斎女(いつきめ)」は、中三の奉賛会の長さん御神前のかがり火が揺らめく中で荘厳な雅楽の調べとともに執り行われる様は、古の藤花ノ宴が偲ばれる典雅の祭だった。
<藤花祭 西院春日神社>
住  所:京都市右京区西院春日町61 電話:075-312-0474
境  内:18:00~19:00無料
交  通:阪急西院駅/嵐電西院駅より徒歩約3分      
       市バス西大路四条バス停より徒歩約3分
駐 車場:自家用車10台

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