2011年6月24日金曜日

「左橈骨遠位端骨折」23年5月23日

本ブログをご愛読いただきまして心から感謝いたします。一月間の休止ではございましたが、徐々にリハビリにて回復・復帰再会いたします。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
5月23日午後2時半ごろ、京都市山科区勧修寺にて転倒、左手首を骨折、自力で地下鉄東西線・太秦天神川駅から市バスに乗り換え3時間を要し、やっと洛西シミズ病院に辿り着いた。
その日は、小雨交じりであったが兼ねてから山科の勧修寺「氷室の池」に咲くスイレンや杜若を観賞したいとおもって出かけたのである。
拝観料金は400円のところを障害者割引で300円を払い、スイレンは・・・とお聴きすると、「午前中の花なので午後は花が咲き終えるが、今日は小雨が降っているから花は綺麗に咲いていますょ」と料金所の方は仰った。雨がシトシト降る絶好のスイレン日和、それに拝観の観光客もチラホラであった。
勧修寺の宸殿や観音堂は後日詳しく述べるとして、庭は勧修寺氷池園と呼ばれ池泉庭園である。氷室の池を中心に造園され周囲の山を借景した自然なままの美しさである。また古く平安時代には、毎年1月2日にこの池に張った氷を宮中に献上し、その氷の厚さによってその年の五穀豊穣を占ったと言われている。
一通り氷室の池のスイレンや杜若などブログの写真撮影も済んで、観音堂の裏側に出て災難は発生した!あと1・2枚の撮影が仇となった。
少し下り坂になっていて液晶モニターを見ながらバックした瞬間、転んだ!
転倒した場所は松の木の根っ子の下で、根っ子がたくさん地面に露出している。
転倒した瞬間・・・あっ骨が折れた・・・と自覚した。しかし、庭園には雨のため訪れる人も疎らで、第一転倒した場所が一目に気付かないところだった!
救急車・病院に行こうと拝観料金所前で思案し立ち止まったが、自業自得、地下鉄小野駅まで痛い手で歩いた。午後2時15分ごろである。
小雨は止まない、ズキンズキンと激痛が走る!地下鉄小野駅まで来たがエレベーターのスイッチが押せない、ましてや階段手刷りなど持てない?ようやく乗客が一人来て乗り同乗した。
改札口で、小声で胸のポケットを指し、私は障害者手帳をあることを告げたが、駅員は‘どちらまで行かれるんですか?’と一点張りで、私は余大声は激痛で2度3度やり取り、駅員はようやく理解した。ホットするのなまだ早い、ホームへのエレベーター、小野駅は時間的に乗り降りする乗客は少なく・・・またエレベーターの前で呆然と立ち尽くした、手は痛くケータイ電話も掛けられない!
地下鉄車内の中、折れた左手はドンドン腫れが進み、辛うじて手の方向を上にしたり斜めにしたり膝の上に置いて安静にした。私の左横に2人のご婦人が同席したので、思い余って、右指に折り畳み傘と首から提げたデジカメをカバンに入れてくれる様お願いしたが、左のご婦人は快く応じてくれた。太秦天神川駅には3時半ごろ着いた!1時間に1本の阪急桂駅経由の市バスがあり、救急車でも頼もうか・・・と思案したが4時ごろまで待った。
激痛が走る、自分のやった事、命に別状はないこのくらいで負けてはならない!捻挫であってほしいと神様に祈り、右京区役所で時間の経つのを待った。この市バスは太秦天神川駅から桂東口駅、JR桂川駅に向かう70番で小型の市バスで1時間に1本しかなくこの時間帯、超満員の乗客であり手骨折した者が乗車するのもなんだが、辛うじて座る事が出来た!
もう洛西シミズ病院は近い・・・国道沓掛口で下車、雨は本降りの様相で地面を川のように流れている。もう一歩だ、カンバレ!!!・・・。痛いおもいをし靴の中や頭はビショビショ濡れ鼠になり歩いたその時、クルーザー系の車が停車、一人のご婦人がビニール傘を差し出した。訳を云い、洛西シミズ病院まで乗車をお願いした。でも、クルーザー系は車高が高く、両手が不自由な私は車も乗れず、丁寧にお礼を申し、5時過ぎ洛西シミズ病院に到着した、診察は5時半からで何人か待っていた。
病院に着き安堵したのかもっこりと腫れた左手首、それにしても痛い。やっと6時前順番が来て整形外科のN医師が診察、直ぐレントゲン室、骨折していますか?と技師に聞くがN先生に尋ねるように諭す。
診察室に戻りN先生はこれから骨接ぎをするが、痛いが辛抱だという。この骨接ぎをすると手術はせずにその代わり3週間ギブスを要するという。かなり痛いが辛抱だといってレントゲン室向の部屋に通された。
骨折した手を引っ張る方法で、これが悲鳴を上げるほどの激痛である!!
N医師は2回試みたが骨接ぎは不成功で、明日手術だ手術しようと言って立ち去った。
2011(平成23)年5月23日まさか骨折という非常事態で緊急入院を余儀なくされ手続き最中、病院勤務のH物療療法士に会ってしまった。
いま改めて健康の有難さと右手片マヒ不自由さを克服したつもりでいるが、今回の入院生活で両の手が使用でないことを知り、医師・看護師など多くの人たちの支えを受けた。
なお、山科の勧修寺、スイレンと杜若も近日中更新予定である。また後日この眼で現場検証に行って見る積もりだ。